メルセデス・ベンツという名前を聞くと、多くの人が3本の星マークのようなエンブレムを思い浮かべるでしょう。

ところが、ベンツの自動車をよくよく調べていると、さらに「AMG」「AMGモデル」という名称を見かけます。

ベンツの中でも特に「AMG」というブランド名は、車好きにとって特別な響きを持っています。では、この「AMG」とは一体何なのでしょうか?

要するに、AMGはメルセデス・ベンツの高性能モデルを手掛ける特別なブランド(部門)です。

AMGのバッジが付いている車両は、ベンツの中でも特別な高性能車を意味します

AMGについては「どこから説明すればよいか」で、少々説明が長くなります。厳密にいうと、AMGとは、ベンツの子会社の名前で~、みたいなところから始まります。が要するに「AMGとはベンツの中でも、さらに特別なブランド(部門)」だと思っておいてよいでしょう。

ベンツの「通常モデル」に、さらにAMGブランドの付加価値が加わったものを
「通常モデル」に対して、「AMGモデル」ということで、しばしば使い分けされています。

AMGの歴史

AMGは、1967年にハンス・ヴェルナー・アウフレヒトとエルハルト・メルヒャーの二人によって設立されました。元々はエンジンのチューニング会社としてスタートし、特にレース用エンジンの改造で知られるようになりました。AMGという名前は、二人の創業者の名字とアウフレヒトの出身地であるグロースアスパッハ(Großaspach)の頭文字を取ったものです。

AMGとメルセデス・ベンツの提携

AMGとメルセデス・ベンツの関係は1990年代初頭に始まりました。1993年には、初の共同開発モデル「C36 AMG」が登場し、これが大きな成功を収めました。その後、AMGはメルセデス・ベンツの公式チューニング部門としての地位を確立し、1999年にはメルセデス・ベンツがAMGの株式の過半数を取得しました。そして2005年には完全子会社化され、現在ではメルセデス-AMGとして知られています。

AMGモデルの特徴

AMGモデルの最大の特徴は、その圧倒的なパフォーマンスです。エンジンは一台一台手作業で組み立てられ、「One Man, One Engine(ワンマン、ワンエンジン)」の理念のもと、一人の技術者が全工程を担当します。このため、各エンジンには組み立てた技術者の署名プレートが取り付けられています。

また、AMGモデルはエンジンだけでなく、サスペンション、ブレーキ、排気システムなど、すべての要素が高性能化されています。そのため、通常のメルセデス・ベンツ車とは一線を画す走行性能とドライビングエクスペリエンスを提供します。

まとめ

AMGは単なる車のチューニングブランドではなく、その背後には半世紀以上にわたるエンジニアリングの革新とレースでの経験が詰まっています。メルセデス-AMGのモデルは、ラグジュアリーとパフォーマンスを極限まで追求した結果生まれたものであり、車好きなら一度は乗ってみたい夢の車です。

今後、街中で「AMG」のバッジを見かけたら、その車が持つ特別な歴史と性能に思いを馳せてみてください。

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